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kintone エクスポート使い方バックアップ

PCレスでNASにkintoneデータを自動バックアップ

公開日

kintoneにおけるバックアップ(アーカイブ)のニーズ

kintoneを長く運用していると、「バックアップはどうしていますか?」という話題がよく出てきます。

レコードや添付ファイルが増えてくると「クラウド上にしかデータがないのは少し不安」や「kintone側のディスク使用量や容量課金が気になる」といった声をよく耳にします。

そんなときに検討されるのが「バックアップ(アーカイブ)」です。大きく分けると、バックアップには次の2つの方法があります。

  • クラウドにバックアップ(例:OneDrive、Box、AWSなど)

  • ローカルディスクにバックアップ(例:外付けHDD、NASなど)

今回は後者の「ローカルNAS」に焦点をあてた構成で検証してみました。

ローカルNASにバックアップするメリット

クラウドと比べたとき、ローカルNASには次のようなメリットがあります。

  • 大量データを安価に保存できる

  • ネットワーク障害時もローカルで参照できる

  • サブスクではなく買い切り型なので長期保存コストが低い

今回は IO DATA社の「LAN DISK(HDL2-Z22WATB02)」 を使用しました。

この機種はNAS本体に Windows Server OSが搭載されており、PCやサーバを介さずにNAS単体で動作します。

つまり、NASから直接kintoneにアクセスして定期的にデータをバックアップできます。

NASに接続するPCが不要なため、PCとNASのネットワーク接続状況に左右されず、またPCの稼働状態にも依存せずに、安定してバックアップを取得できる構成です。

なお、kintoneからローカルのNASへのデータ保存は「データシンカー kintone エクスポート」を利用します。

データシンカーはWindows上で動作するアプリケーションで、kintone上のレコード・添付ファイル・アプリコメントを複数のアプリから一括してダウンロードするサービスです。

今回の構成全体図

上記の通り、NASに内蔵されているWindows OSからkintoneに直接データを取りに行く構成ができました。

Windows標準搭載のタスクスケジューラを使うことで、定期的に自動バックアップが可能です。また、バックアップ先のフォルダ名にタイムスタンプを採用することで、過去のデータに簡単にアクセスできます。

さらに、バックアップ設定やログの閲覧はクラウド(kintone)上で完結できますので、NASにアクセスできない遠隔からの設定・閲覧が可能です。

それでは実際の設定方法を見ていきます。

設定手順

1. NAS OSヘのアクセス

NAS内のWindowsへのアクセスはRDP(リモートデスクトップ)を利用します。これによりWindows PCはもちろん、Macからでもアクセスできます。

NASのOSのバージョンです。Windows Server 2022が搭載されていました。

2. データシンカーのインストール

データシンカーのインストールは通常通り、NAS内の C:¥datasyncer フォルダにファイルを配置するだけでOKです。

Javaや.netなどの実行環境や特別な設定は不要です。

データシンカーの仕組み

データシンカーは、Windows上にインストールしたアプリケーション(datasyncer_exp.exe)を起動すると、複数のkintoneアプリからレコード、添付ファイル、アプリコメントを指定されたフォルダに一括でダウンロードします(詳細はこちらをご覧ください)。

3. タスクスケジューラに登録

毎回RDPでログインしてアプリケーションを起動するのは大変なので、Windows標準のタスクスケジューラで自動化しましょう。タスクスケジューラは、アプリケーションを特定の曜日や時間に実行できる便利な機能です。

設定は簡単です。

最初に実行時間(今回は毎朝6時)を設定します。

次に、実行するアプリケーションのパスを指定します。

これでNAS上のデータシンカーアプリケーションが定期的に自動実行されるようになりました。

次にデータシンカー側で「どのアプリから何をダウンロードするか」の設定を行なっていきます。

4. データシンカーの設定

今回は6つのkintoneアプリからデータをダウンロードする設定を用意しました。

設定は以下のようにkintone上で行うことができますので、NAS側にログインする必要はありません。

各々の出力設定は以下の詳細画面で確認できます。

出力先のフォルダに{timestamp}という予約語を設定することで、バックアップ日時ごとのフォルダが自動的にNAS側に作成されます。

また、日々のバックアップ結果もkintone上で確認可能です。万一エラーが発生しても、kintoneからの通知で状況を確認できます。

バックアップ処理の全体像

バックアップ処理の全体の動きは以下の通りです。

  • NASに内蔵された Windows Server OS 上でデータシンカーを定期実行。

  • kintone上のデータ(レコード・添付ファイル・コメント)を自動ダウンロード。

  • 保存先フォルダは日時で世代管理され、過去の状態をいつでも参照可能。

  • 設定やログの確認は、NASにログインする必要なくkintone上で完結。

まとめ

ローカルNASへのバックアップは、

  • クラウド容量の節約

  • 通信断時のリスク回避

  • 長期保存コストの削減

といったメリットがあります。特に今回のように Windows搭載NASを使えば、PCやサーバ不要でデータシンカーを直接動かせる のが大きな利点です。
バックアップの結果もkintone上で確認できるので、運用負荷を最小限に抑えられます。

クラウドとローカル、それぞれの良さを組み合わせた“ちょうどいい”構成のご紹介でした。

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