オンプレミスのデータをkintoneで活用したい
「オンプレミスの基幹・業務システムのデータをkintoneに連携したい」という要望は多いのではないでしょうか。
データ連携の方法としては、ETLツールやRPAなどさまざまなパターンがありますが、本日は業務システムのデータベースから直接CSVを出力する方法をご紹介します。
CSVへの出力ができれば、手動でkintoneへ読み込んでもいいですし「DataSyncer® CSV to kintone(データシンカー)」使った自動連携も可能です。

DBクライアントツール「DBeaver」
今回は、DBからCSVファイルを出力するツールとしてDBearver(デービーバー)を使用します。
DBeaverは世界中で広く使われているオープンソースのDBクライアントツールで、日本語対応もされています。
対応しているDBの種類は、Oracle、MySQL、PostgreSQL、DB2(IMB i/AS400)などをはじめ、ほとんど全てのデータソースに適応が可能です。

CSVを出力するだけであればフリー版でも十分使えますが、本日は「定期的に」「自動で」CSVファイルを出力できる「エンタープライズ版」を使ってみました。
DBeaver エンタープライズ版
エンタープライズ版はサポートや今回利用する「定期CSV出力」を利用できます。

ライセンスはこちらから見積書を取得できます(請求書払いが可能です)。また米国サイトからオンライン購入の場合は年間$250となります(2024/3現在)。
今回はエンタープライズ版の14日間無償で使えるトライアルライセンスにて検証を行いました。
DBからCSVを定期出力する方法
それでは、実際にDBeaverを使ってCSVを定期出力する方法をご説明します。
DBeaverのインストール

https://dbeaver.com/download/enterprise/
こちらのサイトからエンタープライズ版をダウンロードします。インストールは基本的に「次へ」を押していくだけで完了します。ライセンスはトライアルが選べますのでそちらを入力します(ユーザー登録を行なってください)。
DBへの接続
インストールが完了したら、DBeaverからDBへの接続を行います。接続設定はGUIが用意されていますので必要な情報を入力できればすぐにDBの中身を閲覧できます。
【推奨】Read-onlyモードへの設定
DBeaverはデータの出力以外にもレコードの追加や更新操作を行うことができます。ここでは意図しないデータが更新されないように「Read-only」モードの設定をすると安心です。

Read-onlyモードへの設定は簡単で、上記のように[データベース]メニューからRead-onlyを選択するだけです。これにより、接続するDBの更新はされなくなります(データの閲覧や出力のみ可能な状態)。
CSV出力タスクの作成
DBeaverは、DBに対して一連のジョブを「タスク」として登録することができます。今回は「CSV出力」をタスク化していきます。

データベースメニューから「Create new task」を選択します。
この後はウィザードに従って「出力テーブル」や「CSVの出力先フォルダ」などを設定していきます。(クエリの指定も可能です)

すべてGUI上できますので、直感的に設定できます。
CSVファイルを出力
タスクができたらメニューから「タスク実行」を選んでみましょう。タスクで設定した通り、フォルダ上にDBからCSVファイルを出力されます。
タスクは繰り返し実行が可能ですので、一度設定しておけば以降はタスクをクリックするだけで目当てのCSVファイルを出力できます。便利ですね。
自動で定期的にCSV出力
タスクができたところで、CSVの出力処理を自動化していきます。
DBeaverではタスクに対して、自動で定期実行させる機能があります。これにより例えば「売上実績」や「製造実績」「商品マスター」などのデータを自動で定期的にCSVファイルに落とすことができます。
タスクのスケジュール化
スケジュール化は、DBeaverで作成したタスクを右クリックしてSchedulerメニューを選択します。

次にタスクを「いつ」「どれくらいの間隔」で実行するかを設定します。

上記では、30分おきに実行する設定を行いました。この他にも週に一度や月に一度など自由に設定ができます。
設定ボタンを押すとWindowsの「タスクスケジューラ」に自動的にスケジュールが登録されます。

WIndowsのタスクスケジューラへ登録されますので、DBeaverが起動していなくても、定期的に自動でCSVファイルを出力されます。

一定間隔でCSVファイルが自動出力されます。
DataSyncer CSV to kintoneで自動登録
DataSyncer CSV to kintone(データシンカー)は、WIndowsフォルダ上CSVファイルを検知すると自動的にkintoneに登録できるサービスです。
もちろんDBeaverが出力したCSVファイルも自動登録が可能です。
データシンカーのCSV監視パスをDBeaverのCSV出力パスに設定することにより、DBデータをkintoneに自動で定期的に登録する環境を作ることができます。
フォルダに出力されたCSVが自動で登録される様子はこちらの動画(90秒)でご確認ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
オンプレミスの業務システムデータは、企業内における基幹データであるため、kintoneでの活用が多く求めらる傾向があります。一方で、スクラッチで開発した業務システムには、データの自動エクスポートやAPIが用意されていなかったりすることも多く、kintoneへのデータ連携が進んでいない領域でもあります。
今回ご紹介したDBeaverによって、業務システムで使用しているDBから直接CSVファイルを取得できますので、kintoneへのデータ連携をぜひご検討ください。
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